救急車で病院へ

長男が119番に電話して、住所や症状などを説明している間に救急車のサイレンが近づいて来ました。

すぐに救急隊員が2階の部屋に上がってきて、息子に色々尋ねています。

私は呂律が回らないながらも、なんとか聞かれた事にうなづいたりしていました。

脳梗塞であることは明らかだった為、すぐ近くのS総合病院に搬送される事になりました。

二階から私を抱えて狭い階段を降ろすのは相当大変だったと思います。救急車に乗り込む時、近所の人たちが見ているのが分かりました。

長男が同乗し、一緒に来てくれたので、とても心強かったです。

病院に着くとすぐにMRI検査をしました。当直の先生から、「右脳の「被殻」という部分で出血しており左半身に運動障害の症状がでています。このまま入院して、出血が治まるよう処置をしていきます。」との説明がありました。長男に「明日の朝、私の会社に連絡してね」と頼み、帰ってもらいました。

私はそのまま入院となり、真夜中の暗い部屋で夜勤の看護師さんに見守られながら横になっていました。自分で動くことが出来ないくせに動こうとして、 

足をベッド柵の上に上げたりして「動いちゃダメでしょ!?」と看護師さんに注意されましたが、じっと寝ていることがとても苦痛で、寝たくても眠れず辛くて長い夜を過ごしました。

介護福祉士として働いていたのに、今は左半身が全く動かず、オムツを当てられ、されるがままの状態に絶望しかありませんでした。

それでも心のどこかで「もうしばらく仕事に行かなくていいんだ」と自分を慰めていました。

この日から約4ヶ月間の入院生活を送る事になります。病院での長い長い夜の始まりでした。

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