リハビリ病院入院生活⑭

「回復期のリハビリ」OT編Ⅲ

OT(作業療法士)とPT(理学療法士)の違いは?と良く聞かれるらしい。

PTは立ち上がりや歩行などの動作を、OTはトイレや入浴・更衣等の

生活動作を出来るように、また、患者の生きがい、趣味等が障害があってもその人らしい生活が出来るように訓練をするのが目的らしい。

私が入院していた回復期の病院はリハビリ老舗の病院で、全国的に名前が知られる病院で、リハビリの先生も北海道から沖縄まで出身地は様々。

丁度、今年創立50周年記念の年でお祝い会が催されたとのこと。

OTの先生とは、トイレの訓練、衣服の着脱訓練、入浴も先生が見守る中、実際に1人で2回ほど入った。浴槽へ跨いで入る練習、浴槽に座る練習、浴槽から立ち上がって跨いで出る練習を何度も行い、家に帰ってから不安なくお風呂に入れるように特訓してくれた。

OTの先生が1人でも入れると評価して、担当医の許可が降りると、その日から1人で入れる浴室があり、予約から掃除から各自で行って、入浴できるのだ。

その許可が降りるというのは、退院の日も近い事を意味する。

そして、調理実習もおこなった。

メニューは先生と相談して決める。

なるべく包丁で切る、ご飯を炊く等、家に帰ってから調理が出来るような訓練を行う。私はドライカレーを作った。食材は先生が買い出ししてくれる。OTの先生の計らいで、作り終える時間に担当の3職種OT、PT、STの

先生が集まってくれて、一緒に食べてくれた。丸3ヶ月間、リハビリをしてくれた先生達との別れが近づいていた。もうすぐ退院だ。

この3ヶ月は、本当の家族よりも身近にいた存在だった。

本当にお世話になりっぱなしで、別れが辛かった。

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