「回復期のリハビリ」在宅に復帰するリハビリ
退院が近くなると、色々なリハビリを行う。
在宅に戻る練習が多い。OT室には、台所や畳の部屋、浴室があり、
家にいるような家具も置いてある。調理実習もするし、畳の部屋では
畳に布団を敷く。横になって、そこから立ち上がる練習。半身麻痺があると、床から立ち上がるのは大変なのだ。
この床に寝た状態から立ち上がる練習はPTでも何回も練習させてくれた。人によって、自分のやりやすい方法で練習するが、私の場合は
寝た状態から横向き、うつ伏せから四つん這いになり、右足を軸に立ち上がる方法がやりやすかった。
退院してから、何度か外で転倒したが、すぐにこの方法で立ち上がることができた。何かにつかまって立ち上がる方が楽だが、外ではつかまれる物が近くにあるとは限らない。
そして布団を押し入れにしまう練習。
その後、掃除機をかける。掃除機を杖代わりにかけると、意外に楽に出来る。
そして、ベランダで洗濯物を干したり、取り込んで、たたむという作業まで行う。
浴室では浴槽に跨いで入ったり出たり、何回も行った。
OTの先生と家に一緒に行き、ケアマネジャーと福祉用具の業者の人も立ち会ってもらい、手すりや段差の確認、必要な福祉用具を購入、もしくはリースするかどうかの確認をした。
うちの場合は、玄関前の3段の階段に手すりをリース。
浴室で使うシャワーチェアを購入。
2階に寝起きするソファーベッドに手すりをリース。
ベランダへの出入りが20cmほどの段差があるが、何度か練習して、手すりなどは必要ないと判断して、他にトイレや階段も問題ないと評価された。
これでOKとなればいよいよ担当医から退院が許可されるのである。
