回復期病院の入院で感じたこと①

リハビリができる期間は決まっている。脳出血や脳梗塞の場合、通常は

最大150日の入院、高次脳機能障害がある場合でも180日の入院ができるが、それ以上はできないため、退院することになるが、在宅に戻れれば1番良いが、家族がいない、介護は出来ないなどの様々な事情で施設に入所する人も多い。

私は不幸中の幸いで、脳出血の後遺症があるが、家族の協力もあり、リハビリのお陰で家に帰っても自分のことは一通り自分でできるまでに回復できたから良かった。

入院中、何人も施設に入所が決まり、退院したくないけど、仕方ないという人を見送ってきた。他人事ではなかった。

私は若かりし頃、入所施設で働いていた。

身体障害者療護施設で、入所している人は定員50名。先天性つまり生まれつきの障害の方もいたが、ほとんどは事故や脳血管障害で麻痺になり在宅に戻れず、介護が必要な人たちだった。

ある女の方は、二十歳で急に職場で倒れ、そのまま話せず自分で何も出来ない状態になって、ずっと入所している。家族は倒れる前の可愛い時を知っている。倒れてから30年以上経っている。

また、ある女の人は3人目のお子さんを妊娠中、臨月で脳血管障害で

全く動けない状態になり、帝王切開で出産。上の2人のお子さんも未就学児でまだまだ手がかかる。ご主人は反対したが、本人の希望で入所された。

私は7年間その施設で寮母として介護していた。今、自分が脳出血で麻痺がある状態になり、当たり前だった健康な日々のありがたさを痛感した。

そして、なんできちんと自己管理が出来なかったんだろうと反省。

血圧が高いことは分かっていたのに。悔やんでも後の祭り。

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