回復期病院に入院して感じた事②

リハビリ病院に転院した頃は半身麻痺になってまだ1ヶ月経った頃で、着替えも自分で出来ず、車椅子で、手すりにつかまって立つのは出来るが、歩くのはまだまだ難しい状態だった。

この状態だと機械浴もしくはシャワー浴が妥当だと思う。

リハビリ病院の集団浴には機械浴もあるが私は機械浴には1回も入らなかった。

2、3人が同時に呼ばれて行き、服を脱いで、車椅子からシャワーチェアに移動。隣の部屋に移動して、シャワー浴で頭、身体を洗い、浴槽が3つあり、

しっかりした手すりが前側にあり、それに捕まりながら立ち上がり、浴槽をまたいで湯船に座りお湯に浸かる。約1ヶ月ぶりに浴槽のお湯にゆったり浸かった。

病棟の看護師さんと介護士さんが介助してくれるので、慌ただしいけど

恥ずかしさよりも気持ち良さの方が勝っていた。

転院前の急性期病院では最悪なサービスで、1ヶ月の入院で1回機械浴、

もう1回はリハビリの先生にお願いしてやっとシャワー浴したのと計2回のみだった。リハビリ病院では、4月に転院した時は週2回の入浴だったが、5月から週3回になり、曜日も決まっていたので、こうも対応が違うのか!と本当に有り難かった。転院して初めのうちは遠慮して浴槽には入らず、シャワー浴のみで充分気持ちよかったが、看護師さんが、ちゃんと支えてあげるから湯船に入ってみたら?と勧めてくれて入ったら、最高だった。

「お湯に浸かるって、こんなに気持ちいいんだ。」

半身麻痺になって、片足で浴槽をまたぐのは、正直怖かった。

湯船から立ち上がれるのか、すごく不安だったが、浮力があるので

意外と大丈夫だった。

段々と麻痺側が動くようになると、自分で出来ることが増えていき、自分で脱いだり、洗ったり、着たりという事が介助なしで

自分のペースで任せてもらえるようになり、「自分で出来るようになったね」と言われるのも嬉しかった。

2ヶ月半が経ち1人で入浴可能の許可が降りてからは毎日1人で入浴した。

浴室に行く時と帰ってきた時、ナースステーションの看護師さんに

「お風呂行ってきま〰︎す」「帰りました〜」と声をかけないといけないのだが、「行ってらっしゃい」「おかえり〜」と返事してくれるのがまた嬉しかった。やはり自分のことが自分で出来るって嬉しいよ。トイレも、お風呂も

食事も。介護士として、介護される側の気持ちを散々味わったが、いい経験になった。と思えるのは、やはり今は介護が必要なくなったからそう思えるんだろうな。

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