退院してからのこと。

運転免許センターへ行く。

退院間近のある日、シュミレーターのテストにやっと合格し、運転の担当のOTの先生から、運転免許センターに行く前に電話で予約して行くこと。その時に、入院計画書を持参すること。と言われた。

そして、電話で退院の1週間後に予約を取り付けた。

夫と一緒に免許センターに車で行った。もちろん助手席で。

相談室に行き、予約していると伝えて、名前を呼ばれて中へ。

入院計画書を見せながら、病名や症状について話した。

つい、正直に左足の感覚がまだ鈍いと伝えてしまった。すると

それでは原付の資格は残念ながら取り消させていただきますと言われた。

そして、反対側の部屋に呼ばれ、夫と一緒に通された。中にはシュミレーターがあり、リハビリ病院にあるものより、より本物の車に似せたシュミレーターに乗り込んだ。

まず、ブレーキやアクセルが合図で踏めるかの確認。

そしてハンドルがしっかり回せるかの確認。操作は問題なしと判断された。

「最後に高次脳機能検査を行います。フロントガラスに運転している映像が流れる。フロントガラスのあちこちに⭕️が出たら、ボタンを押す。それだけだが、9分間と少々長い時間続けて行うとのこと。

いざ始まると真ん中よりも端っこに⭕️が出る事が多い。5秒に1回位の速さで出る。それ程難しくはない。後半、ああ、これでやっと運転が出来るようになるんだとふっと集中力が途切れ、注意力が散漫になってしまった。でも

大丈夫だろうと思っていた。「はい、以上で終わりです。と言われ、シュミレーターから降りた。すると夫が「1個見逃したよ」と言う。「え?」

係の人から、「実は後半同じタイミングで2個⭕️が右端に出たんですが、2個ともボタンが押されなかったんです。なので、不合格になってしまいました。ですが、検査のやり直しはできないので、指定の用紙をお渡しするので専門医に診断書を書いてもらって、それをこちらに郵送して下さい」と。

指定の用紙には、

・運転の再開は勧められない。

・運転の再開は問題ない。

といった選択肢が書いてあり、それに丸をしてもらうもの。

「どうしよう」急いで、入院していたリハビリ病院の相談員さんに電話して、事情を伝えると、「次回、リハビリで通院する時にその用紙を持ってきて」と言ってくれた。憂鬱になりながら、夫に文句タラタラ言いながら、悔しくて涙が出てきた。

後日、通院し、相談員さんの所に急いで行き、用紙を渡した。

すると、「リハビリの担当医の先生にお願いするから、ちょっと預かりますね」と受け取ってくれた。1週間後、リハビリの担当医の先生が書いてくれた診断書が出来たと渡された。「運転には問題ないと思われる。もし、必要なら実際に運転のテストをしてください」と書かれていた。「良かった」

すぐに運転免許センターに送付した。そしてしばらくして、やっと手紙が届き、運転の再開を許可しますと。特に免許証には何か書き足されたりと言うことはなく、更新も普通に行って下さいとのこと。

ううう、やっとだあ〜。夢に見た、車の運転!嬉しすぎる!

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